ハワイアンロミロミを始めたきっかけ

リラクゼーション＝癒しです。

ボディエステティック＝痩身のことを指します。

両方兼ね備えたエステティックはないものかと調べていました。

以前東京にいる時、海外旅行で北京に行きました。

北京にも中国式マッサージやエステがあり、あらゆるサロンに行きましたが、私は癒されたり心地が良いとは一つも感じませんでした。

帰国前、このまま北京から直帰するのは惜しいと思い、思い切ってハワイに行ってしまったのです！

ハワイはワイキキ。道行く人にハワイアンマッサージはないかと尋ねました。

「ロミロミ！ロミロミ！」

ほとんどの人がそう言うのです。

観光案内所でロミロミを受けられる施設を教えてもらい、行くことに。

うつ伏せになり、背中から施術が始まりました。

ゆっくりオイルを浸透させているときから、フゥーと力が抜けていくのです。

私はかなりの神経性過敏症なので、人の手で癒されることはほとんどないんですけど、このロミロミだけは違いました。

「あなたは生きていていいんだよ。ここにいていいんだよ。」

そう言われているように、セラピストの手から伝わったのです。

私は涙が止まりませんでした。

施術後セラピストに聞いたところ、「あなたのことを思い、あなたの存在を認めています、と心の中で思いながら施術をしました。気持ちは手から伝わるのです。」

私は感動しかありませんでした。

「あんたは生まれてくるべき人間ではない！」と言われ育った私は、この時ばかりは自身を認めました。

嗚呼、この施術を日本に持って帰りたい。持って帰るまで日本には帰れないと思いました。

無理を言ってセラピストに手技を教わりました。

私はなぜかスムーズに手技を習得することができました。もちろん正式なものではなかったかもしれないけれど、ロミロミの心は感じ取れたはずです。

私は自分自身に納得し、ハワイを去ることにしました。

その後3年間の軟禁状態を経験するのですが、ロミロミのことは忘れていませんでした。

美容学校ではエステティックの歴史から学び、フランスのソワンエステティックが始まりで、手技もフランス式を学ぶのが基本でした。

しかし私はロミロミをどうしてもやりたかったですし、癒し、痩身を兼ね備えた手技はロミロミだと信じていました。

だからロミロミのサロンを作ったのです。