祖母からの日記帳 11

#祖母からの日記帳 の続きです。


昭和63年1月18日、突然お父さんが幼稚園に行き幼稚園から貴女を連れ出しました。夕方戻って来ましたが翌19日貴女は再びお父さんの所へ行き、それから貴女は帰って来ませんでした。幼稚園に行かせられず毎日暗い部屋でお父さんと寝ていました。


お父さんは自動車の免許もとれず働く事もせず長崎のお祖母さんから生活費を少しずつ貰って生活していました。幼稚園の先生も近所の人も皆心配して早くお祖母さんの家へ帰るようにと相談し、お父さんとも話し合いました。


それでもお父さんは貴女を抱きかかえて離さず、貴女もどうしてか帰らないと言いました。

何度も何度も皆で話し合いましたが同じ事の繰り返しで話し合いはまとまりませんでした。


貴女は咳をし、下痢をし、尿道炎になりました。生活が変わり食事が変わり、不潔にしていたので大変な病気になりました。

それでもお父さんは病院にも行かせず毎日毎日寝て暮らし、人目のない夜に買い物に出たりしていました。貴女がお母さんの所へ帰って行くのが心配で怖くてお父さんは一日中、貴女につきまとい、幼稚園にもやらなかったのです。


お父さんは貴女が『お母さんが溝の中につき落とすので怖いのでお母さんの所には帰らない』と言うのでお母さんへ渡す事は出来ないと、まるで納得いかない理由を言って貴女を離そうとしませんでした。

私共には本当に理解の出来ない事でした。


お祖母さんは想い出しました。

貴女のお母さんが家を出て行った10年前、貴女のお父さんは『喜々津の親は厳しく口やかましい、そんな家に住まなくても自分が優しくお前を守る』といってお母さんを帰して呉れなかった事を…。今丁度貴女もお父さんから帰らない様に思い込ませる暗示を与えられている事を…。


それでもお母さんは10年過ぎた今、又、私共の所へ帰って来ました。お父さんの余りにも精神的異常さに気付いたからです。きっと貴女もいつか帰って来ると信じます。でもお母さんがそんな目に逢った年齢と貴女の年齢とでは、心身共に異なった立場にあります。貴女はまだ6才、お父さんの間違った考え方で育てられてゆくと将来が本当に恐ろしくなります。どうかどうか貴女がいい娘に育ちますように願っています。そしてお母さんを憎まず判ってあげられる心の広い人間に成長する事を願っています。

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